千葉県成田市の庭 完成間近 平成23年3月
地震の影響など、様々な理由で工事が長引きました千葉県成田市の庭、いよいよ完成間近となりました。
芽吹き前の雑木はまだ葉をつけておりませんが、幹や枝の線が骨格となり、あるいはフレームとなって家屋の外観の雰囲気を美しく見せてくれます。
この小さな庭の構成上、ポイントとなるのが駐車スペース兼用の多目的スペースです。
駐車場でありながら、土の質感を活かした自然舗装としています。
現代住宅になくてはならないのが駐車スペースです。これを景色としてどう活かすか、それがこれからの街中の造園における、大きなポイントの一つになるように感じています。
多目的スペースの一角に据えたメダカ鉢の表情。住まいとの景のバランスを考えて、水鉢の佇まいを造ります。
駐車スペース越しの家屋の佇まい。お施主の長男は3歳の元気な男の子です。造り途中の庭を、何度も走り回っています。
子供が喜んでくれる庭、、、よい庭ができたと感じる瞬間です。
リビング側から見た駐車場スペース越しの景。家際の樹木越しに違和感なく駐車スペースが溶け込みました。
そして、敷地外から見た家屋の佇まいも、家際の雑木の木立が美しく緩和しています。
今は落葉時期なので、日差しが家際に温かく差し込みます。春になれば美しい新緑の時期となります。そして夏の間、強い日差しから住まいを守ってくれるのが、この家際の雑木たちなのです。
ご依頼いただいてから1年以上もお待ちくださいましたにもかかわらず、最後までいつも気持ちよく庭をつくらせていただきましたお施主様に、心より感謝申し上げます。
長い間、本当にありがとうございました