今後の高田造園業務について 2020年10月4日
こんにちは。
先日に、高田造園業務縮小のお知らせをいたしましたところ、たくさんの質問、お問い合わせがありました。
いろいろ説明不足だったようですので、補足説明いたします。
まず、造園業務を終了するのではなく、縮小といたします。
その理由は、執筆や環境活動、環境調査活動にもっと時間を割いていくためでございます。
造園工事については、今後は、環境の再生について、想いを共有し、施工内容や目的を共有し、社会や環境・未来に鑑みて意義のある造園環境工事については、今後もできる限り、尽力していきたいと思います。
私の造園の趣旨と想いに賛同してくださり、なおかつ未来の環境のために何かしたいとお考えの方は、どうぞご連絡お待ちしてます。
手入れについては、件数を減らす必要がありますが、これもクライアントと環境に対する想いを共有して、なおかつ私でなければできないであろうお庭について、20件程度までは今後も継続したいと思います。
「うちはどうしても、、、」と言う方はどうぞ直接ご連絡ください。
いざ、件数を減らすとなると、それもなかなかできることではありません。どの庭にも思い入れがあり、わが子のようで、なかなか減らすことができずにおります。
また、これまでお付き合いくださったお客様、皆様とてもよい方ばかりで、本当に心苦しく思います。
これまで作った庭は、ほぼすべて、私自身が思いを込めてずっと手入れしてきましたが、私が手が回らなくなる庭については、少しずつ心ある若い人へと、想いが繋がっていけばと思います。
わがままをどうかお許しください。
なお、今後について、来年度以降をめどに造園関連の仕事は週の半分程度の日程で回していきたいと思います。
それ以外の時間は、環境改善指導、環境調査、NPO法人地球守活動、講演・現地指導・教育活動、書籍等の執筆活動などに費やしていきたいと思います。
土地、いのち、環境と私たち人間は本来一体であり、それに対する正しい向き合い方が人をも環境をも、そして生きとし生けるあらゆる命を育み、それが未来に続きます。
社会や現代の暮らしが自然からかけ離れてしまった今、私たちは自然という絶対的真理の基準を見失ってしまったように思います。
そこは迷いの世界であり、今は人間活動のインパクトがとめどもなく大きく、自然環境全体は待ったなしの危機の淵にあります。そこから新たな温かな世界を取り戻してゆくために、私自身をも育てながらも、できることすべてを費やしていきたいと思います。
なお、遅ればせながら、ここで書籍・出版物のお知らせさせていただきます。
今年6月発売の新刊著書「土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」(建築資料研究社発行)、おかげさまで増刷6刷となりました。
自然環境の中で起こる事象に向き合ってゆくうえで、現代科学の中で見落とされてしまった大切な視点を掘り下げております。
今、土中環境 続編の執筆にかかり始めており、来春発刊を目標に進めております。
災害もますます大型化し、そして自然環境のポテンシャルが失われつつある今、本質的な視点を世界が取り戻していけるよう、実践実証と並行して、世に様々伝えてゆくことも私の大切な仕事と思っております。
なお、私が主催するNPO法人地球守では、今年から、地球守自然読本シリーズを刊行しております。
只今、VOL1,VOL2を頒布中です。
詳細は地球守サイトより、お問い合わせください。
またVOL3については11月発刊予定です。
日々、現場に出て、土や木々との対話を続けながらの様々な活動を並行して行っております。
今後もどうか、ご理解ご協力くださいますことを、何卒よろしくお願い申し上げます。