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地元町内会の盆踊り 平成22年8月15日

 
 数日前、手入れの最中に大きなアシナガバチに2発ほど、頭を刺されました。庭でよく見かける一般的なアシナガバチよりも大きな、キアシナガバチという種類でした。
 アシナガバチには毎年何回かは必ず刺されます。この仕事をしていれば、仕方ありません。 いつも、そのまま放置していれば数日で腫れもかゆみも引いてしまうのですが、今回は刺されどころが悪かったせいか、いまだに顔の痛みが続いています。
 今年はアシナガバチが多いように感じます。夏はアシナガバチにとって攻撃性の強い時期ですので、みなさん気を付けてください。
 ビールを飲むと血行が良くなるせいか、痛みは増します。今日の痛みはかなりきついです。が、痛みに耐えてビールを飲むしかありません。これも試練というものでしょうか。。。

 昨日は地元町内会の盆踊り大会でした。

いつもは閑散としている畑の中の空き地のようなスペースが会場となり、この日ばかりは大勢の老若男女でにぎわいます。


 真夏の夜、地元の人たちと一緒に楽しむ非日常的な時間、大人も子供もとてもいい表情をします。
普段とは違う大人の表情や、みんなで楽しむ姿、地域の子供たちにとってかけがえのない大切な時間だと感じます。

 地元田舎の小さな盆踊りですが、自慢に思うことは、踊りの輪がよくにぎわうことです。老いも若きも子供も一緒に、踊れる人も踊れない人も、抵抗なく輪の中に入っていきます。 
 そして誇りに感じる地域の絆。私の住む部落には、温かな地域の絆が今も生きています。

 日本人のかつての生活の中では、祭事などのハレの時間と、仕事や日常生活のケの時間とが、暮らしの中で心身のバランスを整えてきたようです。
 単調な日常生活の繰り返しだけでは人は心のバランスを失ってしまいます。
そして、ハレの日の作業を地域のみんなで協力して行い、みんなで楽しむことで、日常の地域生活がどれほど円滑に豊かに営まれてきたことでしょう。そして、子供たちの健全な成長のためにも、どれほど有意義なことでしょう。
 現代の暮らしの中では、こうしたハレとケの区別がなくなってきたと言われます。そのことと、最近の非人間的な事件の増加や、うつ病などの精神的疾患の増加などと、何か関係があるように思ってしまいます。

 ハレとケの時間が今も生きているのが田舎に暮らすことの大きなメリットの一つです。定年退職されてから田舎に移住される方は増えておりますが、私は子育て中の若い方々にも是非、こうした地域共同体の中で生活されることをお勧めしたいのです。子供の健全な成育のため、たくましく心豊かな将来のため、どんなエリート校に行くよりも、きっと価値あることだと思います。
 
 田舎暮らしには、いろいろなお付き合いや地域の行事、地域の仕事もたくさんあります。しかし、それが住みよい地域を作るのです。
 労働の対価を得るlことばかりが仕事ではありません。地域のため家族のための活動も大切な仕事で、それに参加することがどれほど心を豊かにしてくれることでしょう。

 盆踊りという、ハレの時間を地域の人たちと毎年一緒に楽しむことで、私はますますこの地域で子育てできることを幸せに感じるのです。
 関係の皆様、実行委員の皆様、本当にお疲れさまでした。

  
 

 
 

株式会社高田造園設計事務所様

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