南房総の庭 もみ殻の土間つくり 平成22年8月20日
おなじみ、南房総市の庭、いまだ楽しみ続けております。今日は叩きの土間にもみ殻を混ぜた自然素材の舗装を試みました。
ここでは、さまざまな自然舗装を試させていただいております。
上記写真は、もみ殻とウッドチップを配合して舗装した園路の表情です。
そしてこれは、ウッドチップを配合することなく、もみ殻だけを骨材に用いて、自然素材の硬化剤を配合して舗装した園路の表情です。
そして今日は、マサ土(花崗岩風化土)に石灰とにがり、それにもみ殻を混ぜた叩きの土間仕上げにチャレンジしました。
さまざまな舗装を試しています。しかし、この庭においての園路舗装のテーマは、もみ殻と現地の土の色具合です。
南房総市は、千葉県が誇るブランド米の一つ、長狭米の産地です。お米造りの過程で豊富に産出するもみ殻は、地域の人たちによって、昔から土壌改良や燻炭など、さまざまな形で利用されてきました。
今回この庭において、さまざまな舗装を試みながらも、すべてにおいて長狭米のもみ殻を使ってみました。
私は庭をつくる際、その土地の伝統や自然環境、自然との共生の文化といったものを生かしたいと思っています。
その土地ならではのよさを生かすことが、古き良き風土や共生の生活文化を再認識していただくことに繋がればと、そんなことを思っています。