秋の空・・・。 平成23年10月22日
季節外れの豪雨が過ぎると、澄んだ秋空にうろこ雲が鮮やかに浮かんでいました。
これほど澄みきった青空も久々です。
仕事は詰まっているにもかかわらず、これほどの豪雨ではさすがに現場に行けません。鬱鬱とした気持ちを吹き飛ばしてくれるような青空です。
事務所前のケヤキの大木のシルエットが秋空に浮かび上がって、感動です。心躍ります。
お隣の家のケヤキですが、大木の恩恵は地域に住むみんなが享受できます。
数日前、このケヤキの地主さんに、「落ち葉がすごいからこの木を処分してくれないか。」と、頼まれました。
「そんなのだめですよ。落ち葉は今だけじゃないですか。夏は木陰を作ってくれるし、この木がなくなったら風景が変わってしまいますよ。
落ち葉掃除だろうが、電線に枝がかかるようだったら、僕たちがタダで対処しますから。とにかくこの木は絶対に残しましょう。」
と、必死の説得が功を奏して、このケヤキはここに残ることになりました。
長い年月をかけてここに生きてきた大木は、この土地の風景をどれほど潤してきたことでしょう。
私自身、このケヤキの大木が気に行って、隣の土地を買って事務所を建てたのですから。
木々は皆の財産です。落ち葉が落ちるなどと、一時の都合で長年生きてきた木をむやみに伐る資格など、人間にはありません。
とにかく、この木は私がなんとしても守り抜こうと思っています。
ここは千葉市若葉区のSさんの庭です。家を新築し、庭空間が完成したのは今年の1月です。
10か月を経て、木々はしっかりと根付いてこの家屋を潤し始めていました。
小さな庭ですが、木立の合間に伝う庭の風景は、周囲を目隠しせずとも心地よい空間が感じられます。
庭の木々は大切に愛されてはじめて、たくさんの恩恵を住む人や街に与えてくれるものです。庭がよくなってゆく様は本当にうれしいものです。
隣のケヤキと競争するように、青空に向かって伸びる右手前の樹木は、事務所の2本の主木、コナラとクヌギです。
それにしても美しい空です。こうした風景がいつまでも見られますように。願わずにいられません。