千葉市中央区の庭 主庭の竣工 平成28年2月9日
久々の庭つくり紹介です。地元千葉市内での造園・環境改善工事が、本日完了いたしました。
ここ数年、じっくりとブログを書く時間もなかなか取れず、更新間隔がかなり空いてしまうようになりました。
なにぶんにも、心の底から人に伝えたいことが多すぎて、ついついいつも長大なブログになってしまうため、なかなかその時間を作るのに一苦労するようになってしまったのです。
そこで今回は、解説を極力省略して、完成直後の庭を写真にて紹介するにとどめさせていただきたいと思います。
お施主のIさんは数年前に住まい南側に面した空き地を購入したのです。
そこに小鳥や様々な生き物が共に暮らせる四季折々に生き生きと変化する庭・自然環境を再生したいとの想いで、数年前に相談いただきました。
そこに、単なる景観ばかりの庭ではなく、大地が呼吸し、そして様々な生き物がここで生々流転を繰り返しながら変化してゆく、そんな環境の再生を心がけました。
完成写真で紹介できるのは本当に形ばかりとなりますが、この庭が3年後、そして10年後、さらには数十年後に、畏敬の念を感じさせてくれるまでの精気あふれる自然環境へと育ってゆくよう、様々な見えない配慮を尽くしております。
が、今回はその、土中環境再生作業工程の紹介は省略させていただきます。。。
家屋から一段下がった主庭にいたる動線から。
家屋と庭の伝い。
家屋前から一段下がったデッキテラススペース。
家屋側からデッキ越しの主庭スペースの景。
奥に向かって傾斜のある敷地ですが、意識的に地形起伏を設けながら、空気の動きやすい空間配置に配慮します。その結果として、変化の感じられる庭空間が生まれるのです。
庭園内の回遊路。
もう一つの庭のテラススペース。ベンチはちょうど大人が十分に足を延ばして昼寝できるサイズ設定です。
庭の奥、土中の水と空気が最も動く場所に設けたこのテラスでは、夏にはたくさんの生き物たちの気配と共に、ひんやりとした土の香りを感じる、癒しのパワースポットとなります。
もう一つのベンチスペース。この庭は2つのデッキを含めて4カ所のテラススペースがあり、庭を回遊しながらそれぞれの空気感の違いを感じていただけるよう配慮しています。
庭の泉のような水栓スペース。コナラの幹を用いて周囲に溶け込ませています。
道路からの進入路側、駐車スペース側の園路から主庭を垣間見る。
葉を落とした冬の庭空間ですが、それでも枝影が空間を優しく揺らします。
久々の庭紹介でした。
今、私にとって庭は見た目の景観ではなく、いのち息づく空間の空気感を第一に考えて造作します。風の通り、土中に浸み込む水の動き、、その土地がいのちの宿る環境として育ってゆくこと、それがすなわちそのまま、本当の意味で健康で力をもらえる暮らしの自然環境となるのです。