風景をつくる 木立を植える 平成24年2月10日
ここは神奈川県藤沢市 輸入住宅グッディーホームズの新しい事務所兼モデルハウスです。
昨日、植栽にかかり始め、家屋際の木立植栽のほんの一部分が終了しました。
今年に入って、これで6件目の植栽です。ひたすら木立を植えて、家屋の風景をなじませるのが私の仕事です。
家屋西側の家際植栽を終えて、続きは2週間後です。葉を落とした冬の木立ちですが、幹や枝のラインが青空に美しく映え、白い壁に幹枝の影を揺らします。
竣工はちょうど春の芽吹きの頃になります。完成したら家屋は木立の向こうに美しく自然と溶け込んで見えることでしょう。
木立ち越しに溶け込む住まいの美しい佇まい、いつもそれを夢見ながら木々を植え続けます。
そして、今日訪れたのは真鶴の庭です。
海を見下ろす傾斜地の庭造りもいよいよ大詰めです。
そして今日からは、家屋の上段側の空間作りに取り掛かります。
傾斜地の下にひたすら石を積み、木立を植えて道を作り、空間を作り、そしていよいよこの広大な敷地の最後の空間、家屋上部空間の工事にかかり始めました。
この自然な地形と野原の心地よさ、海への眺望を活かし、土地に敬意を表しつつ、少しばかり土地をいじらせていただくのです。
そしてここは、先週終了した木立の植栽です。埼玉県坂戸市、町野皮ふ科医院の駐車場わきの緑地スペースに常緑落葉混交林を植栽しました。
駐車場脇の植栽地の幅はわずか80センチですが、そこに高さ5~6mの木立を出現させました。
奥の医院建屋周辺の木立は、一昨年に竣工した医院中庭の植栽です。
そして今回の2期工事で植栽した駐車場脇の木立と、奥の中庭の木立とが一体となって、木々に包まれた病院と駐車場の風景が生まれました。
木々が繋がり、そしてはじめてその土地の風景として景色を潤してゆきます。
葉を落とした冬枯れの木立のシルエットが青空をキャンバスに浮かび上がります。
西へ東へ、南へ北へ、来る日も来る日もひらすら木立を植え続ける。そんな日々が続きます。
そこに植えてしまえば、木々はその土地の風景を作ります。
そして、そこに暮らす人たちが毎日目にする風景を作るという責任。植えた木立が健康に、美しく、そしてその土地の風景としてなじんでゆくよう、そんなことばかりひたすら考えて、今はただ、黙々と木々を植え続けています。