剪定枝による土壌再生 平成23年7月9日
堆積した剪定枝による土作りに取り組んで、早くも7年目となりました。
当社の土壌再生場は、竹林と杉林の合間にあります。森の中の良好な環境は、微生物や小動物の活動を促進します。堆積した剪定枝を土壌化するには最適な環境です。
今日は、半ば土壌化した数年前の剪定枝葉の山を切り返すべく、ここを訪れました。
ここでは剪定枝葉の山を、年度別に分けて堆積しています。まるでワインの熟成のようです。
この山は、今年の剪定枝です。太い枝は取り除き、細かく切り刻んで積み重ねます。夏の間は特に分解が進みます。
剪定枝の分解促進のため、手製のボカシ肥や米ぬかを混ぜます。
この山は、すでに土壌化が完了した状態のものです。剪定枝が、こうしてふかふかの肥沃な土に生まれ変わるのです。
そして今日は、土壌化が半ば完了しつつある、数年前の剪定枝の山を切り返そうとしました。
ところが・・・?
ユンボの爪を立てて掘り始めたところ、若手社員たちが何かを発見しました。
カブトムシの蛹です。大量のカブトムシの蛹や幼虫が、次々と出てくるのです。
幼虫だけでなく、成虫もうじゃうじゃいました。
カブトムシを見ると、我々男は血が騒ぎ、興奮します。
捕まえ始めると、ものの10分たらずで10匹も20匹も捕まりました。
今は幼虫が蛹から成虫になる時期です。土を切り返してしまえば、たくさんのカブトムシの幼虫が犠牲となってしまうため、この作業は今日は見送りとすることになりました。
夏が明けてから、切り返しします。それまで、たくさんのカブトムシがあちこちに巣立ってゆくことでしょう。
さて、今日は15匹のカブトムシを捕まえました。本気で捕まえれば、何百匹でも捕まえられますが、きりがないので15匹でおしまいにして、捕まえすぎた分は逃がして差し上げました。
来年も、再来年もカブトムシたちが産卵に来てくれる事を願いつつ・・・。
これらのカブトムシは、地元住宅地の子供たちに配りました。
嬉しそうな子供たちの顔、男の子の夏はやっぱりカブトムシです。