過去のブログ 『雑木の庭』

今年の初休暇     平成23年1月16日

 年明け早々から、たまりにたまった仕事を片付けるため、ついついブログの更新もさぼりがちとなってしまいました。
 「高田さんは全然休んでないんじゃないですか。週に1日くらいはちゃんと休んだほうがいいですよ。」
 ただいま庭造り進行中のお客様から、昨日そんなお気遣いをいただきました。
 私の体調まで心配してお気遣い下さる、そんなありがたいお客様がいらっしゃるからこそ、こうした方々のために誠意を尽くしてご期待に答えねばという思いから、ついつい自分の時間を犠牲にしてしまいます。
 お客様に言われることもその通りです。人間は仕事ばかりではいけません。
 そこで今日は、1日休むことにしました。

 我が家の雪景色。今年の初雪が、うっすらと積もった朝でした。
「やばいな。積もらなければいいが・・・。」というのは大人の考えで、チビたちは大喜びで早朝から雪遊びです。
 子育てはまさに自分の子供時代の追体験です。

雪が溶けると、チビたちと近くの公園でサッカーです。冬枯れの芝生に降り注ぐ柔らかな日差しと木立ちの影が穏やかに長く伸びてきます。

公園の裏山に、どんど焼きのための薪を拾いに行きます。雑木林のシルエットが夕日に映えて息をのむほど美しく、心打たれる表情を見せてくれました。

 冬の夕日を浴びて陰影美しいクヌギの幹肌。
 昨日、また別のお客様との雑談の中で、「高田さんはどうして造園を志したのですか。」と聞かれました。
 もともと私は造園とは無縁の家系で生まれ育ちましたが、とにかく子供のころから木が好きで、自然が好きで、林が好きだったので、今この仕事をしていることは何の矛盾もない生き方なのだと思います。
 毎日毎日、雑木を扱い自然樹木を相手に仕事していながらも、たまの休日も、樹木が織りなす表情に感動し、心満たされる自分がいるのです。
 木は素晴らしいです。

 そして、公園の裏山で子供と一緒に集めた枝や、庭で剪定した杉枝を用いて、今日は我が家のどんど焼きです。
 今年の正月飾りを火にくべて合掌します。
 

 我が家の西、丘の向こうに日が沈み、そしてつかの間の休暇が終わります。夕日に映える木々のシルエットは何度見ても見飽きることはありません。
 空の表情、そして刻々と変化する木々の表情、豊かな住環境はかけがえのない幸せをもたらしてくれます。
 私の仕事はそんな素晴らしい豊かさを人の暮らしに提供すること、やりがいのある幸せな仕事と思えばこそ、休むことなく走り続ける今の自分の生き方にも充実感を感じるのです。
 さて、明日からまたがんばるべく、力みなぎります。

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