千葉県佐倉市の民家骨組取り外し 平成22年10月7日
青空の下、民家の解体作業はついに骨組を取り外す段階までたどり着きました。
70坪以上の大きな民家、一つ一つ手作業で部材を取り解いていきます。かつての日本では、部材を丁寧に取り解いて、新たな家屋に再生利用することは、ごく当たり前の光景でした。
部材は雨に濡らさぬように、現場に設置した仮小屋の中に収められます。そして丁寧に釘を外し、表面を磨いて再生していきます。
部材の再生利用を目的とした丁寧な解体作業も、近代日本の大量消費社会の流れの中で、今はなかなか見られなくなってしまいました。
リサイクル社会の推進、そんなことを新たに考える前に、かつての暮らしの中に当たり前にあったたくさんの知恵を、今こそ見直すべき時ではないでしょうか。
本当の豊かさ、本当の持続可能な社会つくりというものは、私たち一人ひとりの心の中にあるような気がいたします。