冬の手入れ 施工後5~6年経過の庭 平成24年11月21日
今年も残すところあと40日、いよいよラストスパートです。
今日は庭の手入れ、2件です。
千葉県松戸市、Kさんの庭も、施工後5年目となりました。細長い庭に十数本の雑木、最大樹高8~9m以内に抑えて管理しています。
本来、樹高を抑えることなく、どんどん大きくした方がよいに決まっているのですが、狭い住宅密集地では、そうもいきません。
実際には樹高をどんどん大きくしても、側枝を状況に応じて取り払えばなんの問題はないのですが、一般住宅地ではあまり目立ちすぎては施主ご家族のストレスにもなりかねません。
そのため、私は木々にとっても人にとっても過大なストレスにならない妥協点を見出して、手入れするようにしているのです。
それでも、雑木の庭空間を広々と心地よくするためには、狭い庭でも高木の管理樹高8m以上が理想的だと私は思います。
冬の手入れは、直射日光による幹の傷みの心配が少ないため、木々を痛めることなく庭に光を入れることができます。
夏は木陰、冬は陽だまり、雑木の庭は季節を問わず、快適な住空間を作ってくれます。
そしてここは千葉市花見川区Tさんの庭、施工後6年が経過しようとしています。
年月を経て風格を醸し出し始めた木々が家屋の風景をとても深いものとしていくようです。
木々が大きく太くなれば、林床の庭はよりすっきりと広々としてくるのです。やはりここも、最大樹高9m程度で管理しているのです。
樹木が作る陰影は何とも贅沢な空間を作ります。
やはり、庭は完成後の年月と適切な管理がより良い状態へと育ててゆくものなのです。
手入れにうかがう度、より良い庭へと育っていくことを感じます。
木々を管理しながらも、木々を自然の中へと還してゆくこと、それが雑木の庭空間を育てる秘訣かもしれません。