熊本 阿蘇山からの雑木 平成24年3月5日
阿蘇のグリーンライフコガさんの畑から、大量の雑木が今朝、大型トラックに満載されて当社の植木畑に到着しました。
2m~6mの雑木、その数実に600本。雨の中、泥んこになりながらも5人かがりでひたすら荷降ろしです。
コナラ、ヤマモミジ、アカシデ、アオハダ、コマユミなど、阿蘇の豊かな自然の中で育った愛おしい木々たちです。
これから当社の畑に植え付けて、数年ほど時間をかけて関東の気候風土に馴らしてから、一本一本私たちの作る雑木の庭へと嫁がせてゆくのです。
これはヤマモミジの苗です。苗といっても高さ2mから3m程あります。これから2年くらい、うちの畑で管理し、土地に馴らし、3,5mから4,5mくらいの大きさにしてから雑木の庭に使っていきます。
そしてこれは3mから3,5m程度のコナラです。
都会の住宅地における微気候改善のための庭造りの主木としては、コナラほど適する樹木はありません。
これらの苗は、やはり2年から3年かけて畑で飼いならし、大方5mから6mくらいの高さになってから庭に使っていきます。
樹木畑の土場は今日届いた木々でごった返しています。
縁があって千葉に来た阿蘇の木々たち。木々は黙って与えられた土地に適応し、そしてそこで命の限り生きようとします。大切に育てて、そして木々の命を大切に愛でてくれる人たちのもとに届けていきたいと思います。
よい雑木が手に入らなければ私の仕事はあり得ません。例年、落葉樹の移植の適期である冬の時期には、雑木を集めに駆け回ります。
今年もすでに数百本の雑木を入手してはいたのですが、今朝届いた大量の雑木を目の当たりにして、「これで今後数年間は戦える!」というのが率直な想いです。
はるか遠く、九州の地から届いた木々たち、私には人の暮らしを心豊かにしてくれる、魔法の杖のように感じました。