庭造り

駐車場緑地の植栽   平成23年11月8日

今日は久々に、地元の仕事です。 
 千葉市緑区の動物病院駐車場脇のわずかな緑地スペースの植栽です。

 動物病院の建屋と駐車スペースとの間に、幅わずか50センチ程度のスペースがありました。
 このわずかなスペースに雑木の植栽ができないかとの相談を受けたのは昨年のことですので、いつの間にか1年もお待たせしてしまいました。。。
 幅50センチの雑木植栽、楽しい仕事です。こんな限られたスペースでこそ、雑木の魅力は生きてきます。

 植栽終了後の駐車場脇緑地です。幅50センチもあれば、立体的な植栽ができるのが、雑木の魅力です。
 面積にして5平方メートル程度、そこにコナラやモミジ、ザイフリボクなどの落葉高木だけでも10本ほど配しています。
 高木の下に、常緑・落葉樹を織り交ぜて中低木を植栽してゆくことによって、狭いながらも立体感のある植栽となりました。

 駐車場の反対側から見た植栽前の様子。

 植栽後の様子。
 スペースの都合上、根鉢の大きさが僅か50センチに制約されるために、植栽できる高木も、高いもので4m程度がやっとでした。 しかし、これらが来年再来年と生長するにつれて、2階の窓から枝葉越しの景色が見られるようになります。
 その上、駐車スペースに大きな木陰が広がってゆくことでしょう。

 50センチ幅の列状の緑地スペースでも、単純な列状植栽となってしまっては自然な風景にはなりません。
 上下の空間を活かして、自然ななりのままに植栽することで、狭さを感じさせない豊かな植栽が可能となります。

 狭いスペースをどう生かすか、空間配置の感覚が試されます。
 そして、植栽は植え終えた時が完成ではなく、木々の成長とその後の管理によって、よりよい状態に導いてゆくのです。
 数年後の成長が楽しみな空間がまた一つ、地元に生まれました。

株式会社高田造園設計事務所様

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