東京都武蔵野市 石畳終了 平成22年10月22日
東京都武蔵野市、S様の茶席の庭、改修工事です。バークチップの道を石畳にしました。
1日で足元の表情が変貌しました。「あまり茶庭っぽくせず、木と土の雰囲気を変えずにさりげない石の道を。」との、S先生のご要望の下、細かな自然石を中心に、石を畳んでみました。
S先生はいつも難しい課題を私に与えてくれます。
庭の改修というものは、たとえわずかで部分的なものであっても、雰囲気の良さを変えずに何かを付け加えることの難しさというものがあります。
今回は、うまくいったと感じます。樹木が織りなす自然な雰囲気を尊重して、なるべくさりげなく自然な小道、なおかつ歩きやすさを第一につくりました。
施工後2年近く経過した庭は落ち着きを増していきます。時間の経過とともに自然と同化してくるのです。
改修は、その時間の経過がもたらす良い雰囲気を逆行させないよう、細心の注意で素材を選び、仕上げなければなりません。
こうした課題を与えてくださるS先生に感謝申し上げます。