千葉県柏市の庭 竣工 平成27年5月8日
連休が明けての今年の後半戦最初の竣工は、千葉県柏市のIさんの庭です。本日、竣工直後の、玄関前からの庭の入口付近です。
依頼いただいてから実に2年半以上もお待ちいただいての竣工です。
とても狭い通り庭ですが、それでも豊かな自然環境を再生することで、暮らしがどれほど潤うものか、計り知れないものがあります。
わずか2m程度の幅の主庭は、ウッドデッキと坪庭スペースを組み合わせて、潤い感じる屋外リビングとして仕上げています。
デッキ前、水鉢を中心に景をまとめます。
今年から新たに始めたグランドカバー方法として、落ち葉や剪定枝を1年弱程度発酵させた腐植を、木々の根元に敷き詰めています。
腐植にはたくさんの土壌生物が繁殖し、有機物は半分炭化して土との境目の性質を有しています。
こうして根元に敷き詰めるとまるで山の林床のようにしっとりとした趣が完成します。
薫り高い生き物いっぱいの、剪定枝から生まれた腐植。
そして通路部分のグランドカバーには、シイタケの榾木を粉砕したウッドチップを用います。
小さな庭は、心地よい山の中にいるような雰囲気に一変しました。
3年近くも庭の竣工を待ち望んでくださったIさんは今日が誕生日です。3年越しの誕生プレゼントとなりました。どうもありがとうございました。