庭造り

木漏れ日の中の住まい       平成25年9月30日

 木柵やデッキ周りの造作を終えて先週から植栽にかかり始めた千葉県市原市の庭、朝日を浴びて高木の木漏れ日が家屋の壁面に映えて、植栽前とは住まいの景色ががらりと変わっていきます。

 木々越しに差し込む日差しが窓辺に枝葉の影を映し出します。

 そして今日、中低木の植栽が終了しました。
 大きな家屋の東面、植栽できる幅はわずか2m程度ですが、それだけあれば十分、森の中に佇むような住まいの雰囲気が実現できます。

平均樹高6m以上の高木群が、大きな家屋の存在感を和らげて空気を潤します。

 わずか数日前のこと、こうして殺風景だった植栽前の庭を見ると、住まいの空気感も環境をも、劇的に変えてしまう植栽の効果は何物にも代えられません。

 ここは昨日打ち合わせついでに訪れた東京世田谷の等々力渓谷。都区内の密集住宅地の中、このわずかに残った森が周辺一帯の住宅地を潤します。都会に点在する貴重な自然空間。
 こうした生き生きとした命を感じる空間の存在がその地域の空気感を大きく変えていきます。
そして人はそこでかけがえのない爽やかな空気を五感で吸い込み、いのちの活力を得るのでしょう。
 私たちが作る庭、住む人、そして通る人にそんな爽やかな命の息吹を日々与え続けていけるよう、そんな願いを込めて庭を作っています。

 

株式会社高田造園設計事務所様

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