どんぐり 命の芽生え そして佐倉市の庭工事 平成24年4月18日
昨年の秋に、ポットの中に撒いたどんぐりがついに葉を開きました。コナラです。柔らかく、とても小さく、触れると壊れてしまいそうな赤ちゃんです。
昨秋に撒いたどんぐりはコナラにクヌギ、マテバシイにシラカシ、の4種類のはずなのが、これは明らかにケヤキの赤ちゃんです。あちこちから芽吹いています。
きっと隣地のケヤキの大木から種が飛んできて、そしてポットの中で発芽したのです。すごいです。うれしいです。タナボタです。
そしてこれはモミジの赤ちゃんです。これも私は植えてません。
庭のモミジの種が飛んできて、ここで発芽したようです。
気を付けて見てみると、事務所の敷地のあちこちで、コナラの赤ちゃんがたくさん芽吹いていました。
私の事務所も、このまま放置したら、きっと20年もすれば雑木林の中に埋もれていくんだなと、なんだかとてもうれしくなりました。
これらの実生は時期を見て丁寧に掘り取り、そして私の樹木畑に移植します。成長したら、またどこかの庭へと嫁がせようと思います。そしてそこでまた、毎年たくさんのどんぐりを落とすことでしょう。
千葉県佐倉市の庭、連休前の仕事も大詰めです。左は今回古民家を再生して建てた離れ屋です。
徐々に木々が植わってくると、新たに建てたこの家屋が、あたかもずっと昔からここにあったかのように、住まいの風景の中に溶け込んでいきます。
そして、今年の初めに建てた茅葺き屋根の井戸小屋も、植栽した木々の中にすっかりと落ち着いて溶け込みました。
数週間前に完成したばかりの石段の回遊路も、植栽の中に日ごとに溶け込んでいきます。
そして、今日据えたばかりの敷石。配石もまだ途中です。
これもまた、植栽完成の後には違和感のない自然発生的な風景の中になじんでゆくことでしょう。
「偉大なるは木々の力!」、と言ったところです。