当社設計施工の庭巡り 平成23年4月18日
鹿児島県姶良市で進めている雑木の森の中の分譲住宅地計画、今日はその打ち合わせのため、施工をお願いしている熊本県の古閑さん(グリーンライフコガ代表取締役)がご家族で、私の地元、千葉に来て下さいました。
私の作庭した庭を巡りながら、造園イメージのすり合わせをしていきます。
新緑も日ごと深まり、雑木の庭案内には最適の時期を迎えつつあります。
最初に案内しましたのは、千葉県佐倉市Yさんの庭です。この庭の2期工事を終えて4年目となりました。
そしてその後に訪れたのは千葉市花見川区Tさんの庭です。施工後5年目の庭です。
樹木の太さにメリハリと重みがでて、より自然な空気の中に溶け込んできました。
そして次は、千葉市若葉区Sさんの庭です。この1月に施工したばかりの庭に、清らかな若葉が芽生えはじめていました。
そして、当社の事務所前庭です。施工後10年目くらいでしょうか。緑が濃くなる度に、庭の奥行き感が増していきます。
そして最後は、千葉県成田市Wさんの庭です。竣工はつい1か月前の、できたてほやほやの庭です。
雑木の庭は適切な手入れを施していくことで、年月と共にその味わいは深まっていきます。そして、その土地の自然環境の中に徐々に同化してゆくのです。
できたての庭は緑が薄く、木々の枝葉もまだ完全にはなじんでおりません。しかし、適切な植栽配置と適切な管理によって、庭はより美しく育ってゆくということを、作庭後数年の年月を経た庭が証明してくれるようです。
雑木の庭は造った時点が完成ではありません。その後の管理によってよりよい庭へと育ててゆくのです。
熊本の古閑さんとお会いするのは2回目ながら、雑木の庭についての話しは尽きることがありません。
庭について、これほど分かりあえる同業者には、なかなか出会えるものではありません。鹿児島県姶良市での、「街なか森暮らし」プロジェクトが結んでくれた百年の友と思えるような、素敵なご縁に心から感謝です。