もみじ便り 平成22年12月2日
今年も早いもので、あっというまに師走の候となりました。一年の締めくくりはいつもあわただしさの中に紛れ込んでいきます。
紅葉の木々も半ば葉を落として、澄んだ日差しに照らし出された紅葉が一段と美しく、今年最後の輝きを謳歌しているようです。
4年前に植栽させていただいた千葉市花見川区のIさんから、庭の紅葉の写真がメールでたくさん送られてきました。
Iさん家族は四季折々の庭の変化をいつも楽しんでくださいます。高木と中木を配しただけの、何もない庭なのですが、今思えば、Iさんのようなお客様方々との出会いから、今の私の植栽や造園観が育まれてきたと思います。
すっきりした地表には、一面の落ち葉がまた秋の風情を高めます。足元に何もなく、ただただ落葉が一面につもるからこそ、落ち葉が風情ある景色になりうるように感じます。
何もない庭、だからこそ、四季の自然の表情を最大限に楽しめる庭になるのでしょう。
Iさんのメール、とてもうれしかったので一部分、下記に紹介します。
「 どうしましょ?♪
紅葉がサイコーです♪
今年のナッチェの紅葉は、またまた素晴らしいです。
オレンジの葉に黒い実が、自然の芸術。
2階からの眺めも最高で、朝から洗濯物を干すのもウキウキしています♪
落ち葉のじゅうたんがカサカサといい音で、森の中を歩いているようです。
ふ?君(ニャンコ)は朝から、ガサガサと音をたてて走り回り、楽しんでいます。
「最高だニャ?♪」と、なかなかウチの中へ入ろうとしません。
大好きなソロの紅葉も、今年は見事です。
小さな黄金色の葉が日に透けてヒラヒラと揺れるのを、家の中から眺めながら、おしごと。
あ?幸せ♪」
この写真は2階から見下ろした庭の様子です。
庭の木々と共にあるIさんご家族、こうした豊かな暮らしの場を提供できる庭の形を考えることで、私たちの庭つくりのスタイルが育まれてゆくのです。
造らせていただいた庭を楽しんでくださるお客様方々に心から感謝です。