冬の雑木の庭 平成23年12月12日
師走も半ばとなり、日曜日もなく庭の手入れに駆け回る日々が続いております。
ブログの更新間隔もいつの間にか長くなってしまいます。
今日は、昨年の暮れに完成したばかりの、神奈川県小田原市のTさんの庭の手入れにうかがいました。
ここのところ、冬らしい朝の冷え込みが続き、Tさんの庭から見る真っ白な富士山が澄み渡る冬の青空に映えていました。
庭の完成からちょうど1年です。冬の雑木の庭はゆっくりした時間流れる心地よい日だまりとなります。
陽だまりのデッキ。デッキに反射した熱が、冬の家屋を温めてくれます。
駐車スペースに面した家屋西面の家際の木々の様子です。夏の西日の暑さを和らげてくれる西側の雑木たちも、冬には葉を落として、日没までの間、家の中に温かな日差しを届けてくれるのです。
夏は西日を遮り、そして冬は西日の熱を室内に届けてくれるのが、家屋西側の植栽の役割と言えます。
葉を落とした雑木の庭は少し寂しげですが、それがまた早春の芽出しの感動を増幅してくれると思います。
植栽して1年、敷地の土の状態が非常に悪かったこともあり、この庭の木々が健全で自立した生態系を作り出すまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、毎年の手入れで少しずつ、庭の木々をよい状態へと誘導していくのです。
数年後、この庭が住まいの森として自立した生態系を作り始める時を楽しみに、夢に見ながら木々を育ててゆくこと、それが庭の管理の仕事です。