新潟市 海岸保安林 5か月後の経過観察 平成28年3月10日
まずは、本日は、先の大戦にて10万人以上もの老若男女が無差別に殺害された東京大空襲、その命日になります。
この大空襲の被害者のみならず、世界中の戦争犠牲者、暴力や理不尽な権力、理不尽な社会の犠牲となられた方の冥福をお祈りいたしますと同時に、今現在もそんな境遇にあるすべての人たちのために、心からの想念と祈りをささげます。
改めて、人類としての懺悔の念と共に、今後決して戦争を起こさない、参加しない、現在という一代・一時の利害のために未来を犠牲にするような国家、社会、我々人間の過ちに真っ向からきちんと向き合い、子供たちや、地球上の生きとし生けるものたちの視点での平和と安全と、よき環境の育成持続を希求し続ける、その決意と覚悟を持って、歩み続けていきたいと思います。
さて、昨年11月に実施いたしました新潟市海岸保安林、通気浸透環境改善作業、その経過観察のため、雨の中、先日5か月ぶりに訪ねました。
海岸砂丘上の横断道路から改善区の松林を見ます。
冬の日本海、この5カ月の間に幾度となく吹き荒れたであろう風雨に降雪、荒々しい越後平野の海岸砂丘の第一線に在りながら、見た目には冬を超えたようには思えない、そんな穏やかな雰囲気を感じさせられます。
冬の強風砂塵がまともに吹き込むこの厳しい環境において、健康で強靭な、松を主木とした多層群落の林を育成するため、下層に進入して共存している中低木は大方できる限り残しているのですが、冬はすべて葉を落とし、まるで松の純林のようにも見えます。
もちろんその分、冬の厳しい風雪や塩を含んだ雨の影響も、つる植物が絡み合って中に入ることもできないほどヤブ状態だった整備前に比べると、整備後の海岸最前線における冬の猛威の影響をあるいはまともに受けて痛んでいるのではないかという心配もありました。
まずはこの、穏やかな外観と青々としたマツの表情を見て、とりあえず一安心したところです。